『編集者という病い』見城徹
今の自分に大きく刺激を与えることになった本だった。
心を揺さぶられたセリフ
坂本龍一の音楽にしろユーミンの音楽にしろ、僕個人が感動してうんと好きになり、その人と仕事をしたいと思ってい ると、間もなく実現することができる。単なるファンではなく仕事を志す編集者なら 、たまたま巡り会ったときにで も、相手を刺激する言葉を発することができなければいけない。「この人となら素晴らしい作品がつくれるかもしれな い」と、アーティストに思わせることができるかどうか、そこが重要なターニングポイントになると思います。
多くの編集者は、出会いたいと思う人に会うことはできると思う。しかし、出会うだけでは意味がない。その対象に自 分や自分の考えに興味を持たせることができるかどうかが重要になるわけです。編集者が仕事をしたい相手の心にフッ クする言葉を持たなければ、運もただ通り過ぎていってしまうんです。
チャンスを掴めるかどうかは、それまでどれだけ準備して積み重ねてきたかなのかもしれない。
そのチャンスをチャンスとして認識できるようになれるまで研ぎすましておかなければいけない。
この見城さんの本を読んで一番心に突き刺さった言葉は、
「痛みのないところに前進はない。ノーペイン・ノーゲイン」
つねにイバラの道を選んでそこを血だらけになって歩いていく。
全力でぶつかり合わなければ、本当に素晴らしい作品は生まれない。
そして、死を意識して生きている。
「自分が死ぬときに、あぁ、イイ人生だったなと思えて死ねれば
そのために、僕は、今、戦っている。ただ、それだけです。」
死すら考えさせられる本だった。
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