先日、代々木公園で行われたイベント出展のために東京へ行ってきました。

今回は、イベント出展の他に「雲の椅子」の納品という大事な任務もありました。

日本クラフト協会からは、「2月上旬までに作品をお客さまへ発送してください。」と言われていました。

偶然にも雲の椅子を購入してくださった全ての方が東京の方だったので、タイミングもぴったりだったので自ら納品したいとお客さまへ伝えて快諾してもらいました。

「発送すれば、楽でいいじゃないの?」そう思われた方

自分の作品を買ってくださった方がどんな人でどんな使い方をするのか。どうして買おうと思ったのかなど聞きたいじゃないですか!今、インターネット社会では、直接逢わずに沢山の人と会話をすることが出来る。文面からもいろいろなことも想像できるかもしれない。でも、それはあくまで想像にすぎないし本当に信用出来るかどうか分らない。

絵画も音楽も舞台も写真やCDや映像だけでは伝わらない。

 

パッチアダムスも言っていました。患者さんを診療するのに5分話しただけでその人のことがわかるはずがない。「私は患者さんを診療するときは一人に3時間以上も話をします。」

雲の椅子のパートナー鍛鉄作家さんも「最後は直接逢って話さないと完成しない。」と言って、私のところへやって来た。

私がクラフトフェアで全国を飛び回っていることもおそらく人と出逢うためなのかもしれない。

 

前置きが長くなりましたが、納品レポート。

一人目 千代田区 女性

日本クラフト協会会員の織物作家さん。

自宅が工房兼ギャラリーになっていました。

通されたお部屋には大きなはた織り機。昔話「つるの恩返し」で使っているいるあれです。

そして、雲の椅子をはた織り機の椅子として使いたいと言ってくれました。

いろんなことを沢山お話しさせてもらい、さらにご家族の方と夜ごはんまで一緒に食べに行きました。

本当に楽しい時間を過ごすことができました。

 

二人目 練馬区 女性

納品がなければ決して入ることが出来ないと思えるような立派な大きなお家。

お邪魔すると沢山の芸術品があちらこちらに、テレビでしか見たことがないような壁一面の本棚。

雲の椅子は玄関に置いて使ってくれるそうです。

こうして、お店ではなく住宅にお邪魔できるのも納品の納品の醍醐味です。

 

三人目 台東区 女性

『珈琲屋うさぎ』の女将さん。

これまた素敵なお店でした。和風ではなく『和』の内装。コーヒーカップは全て自分で集めた骨董品や作家さんの作品。それだけでなく、壁にかかっている絵画も全てご自身の所蔵品。自宅には数えきれないくらいの作品があると言う。

雲の椅子はこのお店の椅子として使ってくれるそうです。

ゆったり流れる空気がなんともいえない空間。

隣に座った男の人もなんと服飾デザイナー。どうも、このお店には個性的な人が集まってくるらしい。

浅草や上野へ行った時にお時間のある方はどうぞ

東京で雲の椅子に座れるお店第一号店『珈琲屋うさぎ』

東京都台東区松が谷三丁目三番十号

03(3844)8643

http://www.cafe-usagi.jp

 

これからは、それぞれの雲の椅子がそれぞれの嫁ぎ先で沢山の人を笑顔にしてくれていくことでしょう。

 

今年始めてのクラフトフェア。久しぶりだったけれど、やっぱり何かを期待して待っているよりは行動して肌で感じるほうがいい。そこから次が見えてくる。

 

今年も沢山の人との出逢いを求めて全国行脚。

まさに円空さんのように

インターネット社会と相反するところにいるような気もするが‥…

 

ゆったりと時間を感じることを大切にする。

「味わう」という言葉。

急いでいる人には決して出逢えない言葉ではないだろうか。

 

 

 

 

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