全国のクラフトフェアで沢山の出逢いがあった第二章。
これからも続いていくことになるだろう。
これからは、それと平行して箸ではなく、仏さまをメインにした展示会が始まるような気がしている。
職人『箸factory宮bow』と作家『宮保克行』この両輪での歩みが始まる。
その第一歩の個展が始まった。
場所は、日本でもお寺の多さでは群を抜く浅草、その台東区での開催。
そして、お彼岸の期間を挟んで開催すること。
この個展に何かを感じる。
やはり、初日は雨。
ここまで、くれば雨男も才能である。
いっそのこと、日照りの国へ行って祈祷師を名乗ってもよさそうだ。
龍神様がお清めの雨を降らせて、祝福してくれていると思うことにする。
ちょうど前日に浅草を散策していた時に、愛用していた一眼レフカメラを落として壊してしまった。
というわけで、写真はピンぼけしか撮れていない。
実際に展示してみると、イメージしていた見え方と違ったので展示方法を変更して空間演出。
初日だけ、お店にお邪魔させてもらいお客さんの反応を見させてもらった。
ぐにゃぐにゃに曲がった箸を沢山並べて展示した初めて個展を思い出した。
全て違うカタチから自分のお気に入りを探し出す楽しみ。
仏さまも全く同じ。
全て表情や形が違う仏さまから自分だけのお気に入りを探す楽しみ。
あの頃を自分のスタイルが変わっていないことを改めて感じた。
初個展『百分の一展』百人いれば百通りの好みがある。その作品がその人のためだけに作られている。運命の出逢いは人だけじゃない。
なんだか、気持ちが楽になった。
音楽のちから、美術のちから、スポーツのちから、食のちから、演技のちから
それぞれの娯楽のもっているちから。
自分が出来ること少しだけわかった気がする。
愛するカメラが最後に残してくれた写真。
このカメラのお別れとともに第二章が幕をおろした。
バイバイ、オリンパスE-300。
お世話になりました。愛を込めてありがとう。