今週末に迫った環境を意識した野外音楽フェス ap bank fes’12
豪華アーティストが出演するのはもちろんだが、フードエリアの食事もオーガニックや自然農法の食べ物や地場産の食べ物など環境を意識しているし、使われる器やカップも使い捨てではなくその場で洗って再利用されるリユース食器を使っている。
イベントで出るゴミも細かく分別されて、どのゴミがどう処理されるのかを全て分るようになっている。

そして、私たちが出展する雑貨エリアの出展者もフェアトレードの商品やオーガニックコットン、草木染めなど環境意識の高いお店が並ぶ。

そのなかに箸factory宮bowが並ぶ。
おそらく、運営側からすればマイ箸の普及や持ち歩く皿や器がap bank fesの趣旨と合っているからだろう。
そして、もうひとつ期待しているであろうことは、モノを単に販売してもって帰るだけてはなく。その一歩先へ踏み込んだ情報の提供を本当は期待しているのかもしれない。
その情報とは、フェアトレードのことを知ってもらうこと、オーガニックコットンを取り巻く環境のことなどその背景を知って持って帰ってもらうこと。
私の役割とは、割り箸の現状や日本の森のこと、合成化学塗料のことなどを知ってもらうことだろう。

このap bank fes’12のために図書館やインターネットなどから情報を集めてまとめた。
出来るだけ最新の情報を分りやすく提供する。

ap bank fes’12に行けないあなたのためにお裾分け
グラフの載せ方が分らなかったので、文字の羅列で申し訳ありません。

■森林面積ってどのくらい?
地球の直径が100cmとして考えてみましょう。
    ・地球の表面積は畳2畳分
    ・富士山の高さは0.3mm
    ・森林面積はB4サイズ
約1万年前(縄文時代)には62億haあった世界の森林面積は、現在は約40億ha。
2000年からの5年間では1分間に東京ドーム3個分の森林面積が減少しています。

■日本の森は今どうなっている?
日本の国土の3分の2は森林で、先進国の中では第3位の森林率。(ちなみに1位はフィンランド、2位はスウェーデン) 実は日本は森林大国なのです。
世界の森林面積は減少していますが、日本では過去40年間、増えても減ってもいません。(ただし人工林が増えて、天然林は15%減っています。)
これほど十分に森林資源があるのに、日本の木材自給率は2割くらいしかありません。
平成18年には若い森林が少なくなり、45年以上の収穫適齢期の森林が多くなっています。木材として成熟した木は二酸化炭素をあまり吸収しないため、収穫期を迎えた木材を住宅、家具、内装、紙、箸などとして利用することが必要です。

■日本の林業って・・・?
昭和39年に木材輸入自由化がスタート。昭和50年代には円高が進み、外材がますます入手しやすくなりました。大量に安定した量を安く確保出来るということもあって、昭和30年代には9割以上あった木材自給が現在は2割ほどになってしまいました。
自国でまかなえるほど十分な森林資源があるのに、間伐・搬出コストが国産材価格を上回るため赤字となり、林業が衰退し山村問題、限界集落にもつながっています。
※間伐とは…込み合った森林に光が入るよう気を間引くこと。森林の多様な機能を十分発揮するために必要な作業です。

■割り箸の誕生
割り箸はもともと、明治時代に吉野で樽材として使っていた杉の端材を有効活用することから生まれました。しかし最近では輸送コスト等が高く採算が取れないため、間伐された木は山に置き去りにされ有効活用されないことが多くなりました。更には間伐さえ行われず、放置され荒廃している森林も少なくありません。
一方海外では木材価格が非常に安いため原木を全て割り箸に加工しています。そして、日本でも海外からの安い木材を大量輸入・大量消費するようになりました。
ちなみに割り箸の店頭小売価格はこんなに違います。
日本産 → 1膳あたり 3円
中国産 → 1膳あたり 1円

■日本で使われている割り箸の現状
国内の割り箸工場は年々減少していて、平成18年には101工場のみになりました。工場の減少に伴い割り箸製造に携わる労働者は平成元年には約4,000人だったのが平成17年には450人に減りました。
現在、日本では年間250億膳(木造住宅2万軒分)の割り箸が使い捨てられていて、その内98%が輸入材。輸入材のうち99%が中国産です。海外からの輸入割り箸を大量消費することで、なおさら日本の間伐が進まなくなっています。割り箸に限らず間伐材を有効利用することが、森林整備につながり地球温暖化防止にもつながるのです。
また、割り箸3膳はA4コピー用紙1枚、100膳は週刊誌1冊分に相当します。そしてマイ箸を持てば年間平均200膳の割り箸を救うことになります!

         

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