「もう一度、箸でごはんが食べたい。」
Miyabowは、その願いをかたちにする。

Miyabowは、箸を使うことを諦めてしまった方に、
もう一度、希望を持ってもらいたいという思いから、
福祉用の箸を2010年より福井県で制作しています。
ライフワークとして、箸職人の経験を活かして、
食事を支える木の道具も制作し、全国の百貨店やギャラリーで、
箸や食器を中心に展示会を行なっています。

「いただきます」には高揚感を
「ごちそうさま」には達成感を

手が不自由になり箸をあきらめた人にとって、
「いただきます」「ごちそうさま」は、どんな感情で表現する言葉なのでしょうか。
もしかすると、それは味気のない食事が始まる合図なのかもしれません。
食べることをあきらめたときに出てくる、ため息混じりの意思表示なのかもしれません。

私には忘れられない「ごちそうさま」があります。
それは、ある人のために初めて箸を作ったときのことです。
その人には生まれつきの障がいがあり、箸をうまく使うことができませんでした。
私は何度もその人のもとへ通い、手の動きを観察し、一膳の箸を作りあげました。
できあがった箸は、売りものになるようなものではありませんでしたが、
それでも、料理をつまんで口に運ぶことができました。
その人はごはんを食べ終えて、笑顔でその一言を私に伝えてくれました。
「ごちそうさま」
その一言は、自分のもっている技術が誰かの役に立つことを教えてくれました。
あの日、初めて作った箸と情熱は、いまでもMiyabowの箸に受け継がれています。

あなたの「ごちそうさま」をいただきます。

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