先日、「お食い初め用の箸を作ってほしい。」とお願いされました。

早速、調べてみました。

まずは、お食い初めについて
お食い初め(おくいぞめ)とは、新生児の生後100日目に行われる儀式です。「真魚(まな)始め」または「食べ初め」、初めて箸を使うので「箸揃え」「箸初め」とも呼ばれるほか、祝う時期が生後100日前後であることから「百日(ももか)の祝い」「歯がため」と呼ぶ地域もあります。

どのような箸が使われるのか。
材料は柳、無塗装、中央が膨らんだ形状。
なぜ、そうなのか。

「柳箸」は、「両口箸」とか「両細」とも呼ばれ、その名のとおり、両端が削ってあります。
どちらを使ってもかまわないのですが、たとえ両方が削られたお箸ということであっても、実際使用するのは片方しか使いません。お箸の一方を人間が使い、もう一方は神様が使われるのです。神と共に食事をすることによって、神のご加護を受け、神様と共に慶びごとをしているという思いを表現するために、このような柳箸があるのです。

柳は、香りが良く、水分が多くて折れにくく、また、柳は春1番に芽を出し、強い生命力もあることからも縁起のよい木とされています。
それに、この木の木肌が白いところから、ものを清浄にし邪気を祓うものと考えられてきたのです。
さらに、柳は薬木であり、邪気を祓って長寿をもたらすともいわれています。

中央のふくらんだ丸いお箸は、「俵箸」ともいわれ、五穀豊穣を願って、米俵の形にされています。「はらみ箸」と称して、子孫繁栄を祈願します。

深いですね。

残念な事に写真を撮り忘れてしまいました。
子供用の柳箸に箸袋と水引の衣装を着せてハレの日用にしました。

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