今回の横浜でのクラフトマーケットの2週間ほど前に、サマーソニック2011で出逢った大木ハカセさんから連絡があった。
「一人紹介したいアーティストがいる。みやぼ君と一緒に何か出来たら面白いんじゃないかと思って。」
「近いうちにこっちにくることある?」
「再来週に横浜に行きます。」
「じゃあ、その時にごはんでも食べよう。」
まるで、全て準備されていた筋書きがあるかのように逢うことになった。
紹介されたアーティストはアコースティックギタリスト「音更(otofuke)」
映像を見せてもらったが、私のギター演奏の概念が覆された。
「こんなに凄い人と自分には何が出来る?」
イベント屋の大木ハカセさんは、私を箸屋ではなく一人のクリエイターとして認識してくれている。
この2人の化学反応がどうなるのか見てみたいという。
こんなに面白そうなことはない。
脳裏に思い浮かんだのが、以前に踊っていたダンスだった。
音楽に合わせて、全身全霊を込めて生き様を表現するような踊り。
肉体が悲鳴をあげて、何かに取り憑かれ発狂したように踊るあの快感は忘れられない。
そして、棟方志功が版画を彫っている姿を見たときの衝撃もそれにリンクしてくる。
その姿はまさに狂気の沙汰だった。
踊りを踊っていたあの感覚と棟方志功のあのエネルギーをまき散らしている姿
それを同時に表現する=仏さんを彫ること
円空さんはもしかするとこの境地で彫っていたのかもしれない。
イメージは出来る
ワクワクする
その道のりが果てしなく長いこともわかる
太陽と地球と月が重なる月食の夜に、この3人が出逢ったことは決して偶然ではないような気がする。
ひたすらにクラフトフェアに出展していた第2章が終わりを告げようとしているかのようだ。