数年前のマイ箸ブームの時に、初めてグニャグニャに曲がった箸を作った。
理由は、マイ箸を持っていてもお出掛けの際に持って出掛ける人が少ないのではないかと思っていた。
それならば、持ち歩いて自慢したくなるようなデザインであれば、持って出掛けてくれるのではないか。そう思って様々な形の箸を作った。それが、8年程前だっただろうか。

「最近、形がおとなしくなったね。」

そう言われた。

久しぶりに、カタチをこだわって作ってみた。
作っている時の時間経過は、とてつもなく早く感じる。

思い出した。

これがあったからこそ今の自分があるのかもしれない。

お箸の持ち方は100人いれば、100通りある。
だから、自分の持ちやすい形の箸だけを作っていては、それが合わない人が必ずいるだろう。

誰か1人だけにぴったり合えば良い。
だから、同じ形は作らない。

それぞれの箸は、自分のご主人様と出逢うの首を長くして待っているのだろう。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください