・宮本武蔵『五輪書』を読む。
・中国宋時代禅宗の本『無門関』を読む。
・台風18号で被害にあった若狭町の災害ボランティア活動。
・富山県瑞泉寺にて漫画家井上雄彦の親鸞屏風鑑賞。

宮本武蔵『五輪書』
地水火風空、難しかった。
言わんとしていることは何となく理解できるが、それは表面的でしかないような気がする。
それぞれの剣術の極意を日常生活に応用していくところまで理解できなかった。
ご飯を食べてデンプンにまで分解は出来たがブドウ糖さらにグルコースまで消化できなかったような感じ。

数年後にもう一度読み直してみると新しい発見があるだろうか。

中国宋時代禅宗の本『無門関』
さらに理解不能。
簡単に言えば、禅問答の短編集。絶対無の哲学。
この本を読んで理解出来たと誰かに説明出来るならば、それはまだ理解できていないという。
なぜならば、『無』だから。
なぜか、読み終わった後には、理解出来ていないけれど、みょうにすっきりとした気持ちだった。こんな考え方もあったのかと新しい発見だった。

台風18号被害の災害ボランティア活動。
新聞にボランティア募集の記事が載っていたので、申し込み参加させてもらった。
大雨で氾濫した川の土砂や泥の撤去作業。
学生、社会人、主婦、ボランティア活動に慣れている人、初めての人など様々な人達が参加していた。
参加して感じたことは、自発的にボランティア活動に参加してくる人達は、それぞれ熱量は違えど、みんな前を向いているということ。
行き帰りのバスの中は、帰りの方が疲れているなずなのに活気があった。それは、みんなそれぞれがボランティア活動を通して前向きのエネルギーを充電できたからなのかもしれない。

漫画家井上雄彦の親鸞の屏風。
スラムダンクなど名作と呼ばれる漫画描いてきた井上雄彦が、真宗大谷派に依頼されて描いた親鸞聖人の屏風。
漫画なのか、絵画なのか、どちらでもないのか・・・
きらびやかで神々しい曼荼羅のような複雑な絵をイメージしていた。
しかし、マンガのようにストーリーを感じさせられるような親しみにある絵だった。
個人的には、失礼な話だが絵よりも、墨の濃淡に魅了されてしまった。
白から黒、モノトーンの単色だけれども、そのグラデーションは無限にある。
以前、井上雄彦の漫画『バガボンド』で「生きる道は、天によって完璧に決められていて、それが故に完全に自由だ。」(中略)というセリフがあった。
この言葉を思い出した。黒という色は決まっているけれど、濃淡、強弱、疎密などその選び方は無限にある。
屏風を見に行ったのに墨絵の魔力に魅了されてしまった。

自分の中心にあるものを信じる強さ。いつでも戻れる中心。
こうして、文章に表すことで改めて考えさせられる中心。

中心と空は相反するのか?そして無・・・
またしても、禅問答・・・

やらなきゃならないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよ。 by アイデン&ティティ

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