<男子・左手>

依頼者 使用者のお母様 (息子様への愛bow N 制作依頼)
完成までの過程 電話で相談  → メールで打ち合わせ → 工房で制作 → 納品
使用者の状態 先天性水頭症のため右半身に緊張があり左利き。
希望される理由 お箸は上手く扱えずフォークとスプーンで食事はしている。お箸も練習していけば可能かもしれないが、今は「お箸は難しくて無理」と使いたがらない。愛bowか愛bowLightの小さいサイズを考えている。
製作ポイント 小学生だったので、手の大きさがわかるお写真を送って頂き、それを参考に制作した。手に持った時のお箸の角度や向きを普通のお箸と同じ向きになるようにデザインした。

 

< 男性・右手用 >

  • 依頼者 使用者の奥様(ご主人への愛bow N 制作依頼)
  • 完成までの過程 奥様からメールで相談 → 百貨店で原型制作 → 工房で仕上げ → 納品
  • 使用者の状態 4年ほど前に右手人差し指、中指を切断しました。義手は付けずに、 そのままで生活をしている。
  • 希望される理由 何とか、前のように食事をしてほしい。
  • 製作ポイント 握り部分を長くして小指と薬指でしっかりと固定できるようにした。親指と向かい合う力を受け止める指がないので、親指リングの角度を何度も調節して、最もチカラが入る部分を探した。

    完成作品

< 男性・右手用 >

  • 依頼者 使用者のお母様 (息子様への愛bow N 制作依頼)
  • 完成までの過程 お母様から電話で相談 → 百貨店で原型制作 → 工房で仕上げ → 納品
  • 使用者の状態 現在は、スプーンとフォークで食事をしている。お箸を使ったことがない。
  • 希望される理由 お箸を使って食事を楽しんでほしい。
  • 製作ポイント しっかりと握るチカラがあったので、お箸の本体を人差し指と中指で持てるタイプを選んだ。親指リングの角度をややたて気味にした。握りこんだ中指が親指側のお箸に当たっていたので削った。

 

完成作品 

< 男性・左手用 >  

  • 依頼者     使用者のお姉様(弟様への愛bow N 制作依頼)
  • 完成までの過程 メールで相談 → 百貨店で原型制作 → 工房で仕上げ → 納品
  • 使用者の状態  脳腫瘍の影響で右半身麻痺
  • 希望される理由 現在は、市販の福祉用具のお箸を使っているがうまく使うことができない。
  • 製作ポイント  親指側リングの穴の大きさが16mmでは小さかったので穴を削り広げた。取り付け位置は間接付近が最も動きが良かった。開く動作が窮屈だったので開く範囲をやや広くした。

完成作品 

 

今、ボレロを聞きながらこのブログを書いている。

クラッシック音楽で一番好きな楽曲は?と聞かれると間違いなく「Bolero ボレロ」と答える。
むしろ、ボレロ以外のクラッシックの曲を詳しく知らないので、そうとしか答えようがないと言った方が正解かもしれない。

遡ること7月。レコードに興味を持ち、一番最初に購入したのがボレロだった。以前から理由は分からないが興味があった。
その後、レコード市へ行ってはボレロを探し、今では世界各国の交響楽団が演奏するボレロのレコードを5枚持っている。
それぞれに個性があり、聴き比べるとさらにその魔力の虜になってしまう。

話は変わるが、先月の初めに福井県今立の野外能楽ステージで行われた能と狂言を見に行ってきた。
狂言に出演したのは野村万作、野村萬斎親子だった。
こちらも以前から野村親子狂言に興味があり鑑賞する機会を伺っていた。

狂言を見て、今現在まで伝統が続いてきた理由が少し分かった気がした。

なぜ、話が狂言に移ったのかというと、この「ボレロ」と「狂言師 野村萬斎」が同時に見ることができる舞台が金沢で用意されていたのだ。

Bolero