箸の仕事を始めて4年目を迎えている。
悪い意味ではなく、自分が想像していたこととは違う結果になっている。
それを楽しめている自分がいることが嬉しい。
さて新作の器の話の前に、
井上雄彦氏が描く宮本武蔵の漫画『バガボンド』の最新刊と
同じく、井上雄彦氏が伊勢神宮や出雲大社などを旅したことを綴った本『承』も読んだ。
『バガボンド』は、自然、農業そして命
『承』は、日本古来の祭りの意味。命を繋ぐ、伝統を継承する。自然の恵み。そして、神道などなど
自然と共に生きる。
二冊の本を読んだ後に、絶対に作りたくなっていたであろう木の飯椀。
それを、この二冊の本を詠む前に制作していたのが、新作の木の飯椀だった。
「なぜ、作ろうと思ったのだろうか。」
今振り返って、自問自答してみる
「今なら作れると思ったから。」
そう答える
日本人の『命の根(いのちのね)』 『稲』
それを食べるための器。
名前を
『命の器』と名付けよう。
ちょっと名前が重いか…
『いのちのうつわ』
やっぱりこっちで