国際福祉機器展に向けてどのようなブースに作り込むかを知人のデザイナーと考えている。
まず最初に、最終目標を確認する。
〈最終目標〉箸を必要としている人に届けて食事をサポートする。喜んでもらう。
最終目標から順番に遡って考える
喜んでもらう ← 使ってもらう ← 買ってもらう ← 選んでもらう ← お店やカタログで紹介してもらう ← 愛bowの機能やメリットを理解してもらう ← 存在を知ってもらう
愛bowの知名度は、まだまだ知られていないのが現状である。
今回の展示会では、いかに多くの来場者に愛bowの機能を知ってもらえるかが重要なポイントである。
そのためにどのようなブース作りが必要なのかを、文章におこしながら頭の中を整理し、客観的にシュミレーションしていく。
人の判断時間は3秒と言われている。
その一瞬でどれだけ心を動かすことができるか。
来場者がどんな情報を求めているのか。
どんなことに興味を持ってくれるのか。
昨年の国際福祉機器展の来場者アンケートの結果をみてみると、
来場の目的は?
利用する製品を探す。52.3%
福祉機器全般を知るため28.2%
「デザイン性の高いものがもっと出てきてほしいと思います。」
「介護される方が申しわけなく感じないものを開発してください。」
(参考意見抜粋)
どのような製品をお探しですか?
日常生活支援用品(自助具、介護関連用品など)7%
「福祉機器は実際に見て、触れて、体験してみないとわからないことが多いため、それができて満足です。どの企業の方も詳しく話してくださって良かったです。」
以上のことから、推測して「使いたいと思える製品がないかを探している。」「新しい製品を体験してみたい。」が来場者の目的として考えてみることにする。
では、愛bowの新規性や他社にない強みは?心惹かれるポイントは?
デザイン・機能
プレゼントとしての位置付けも考えられる。
市場に流通している商品に欠けている要素は?
デザイン・満足感・使いやすさ
ターゲットは?
誰がこの箸を使うのか、どんな人が使うのか?
見た目にこだわる人・自然派・高級志向の個人のユーザー・ハイセンスな人
どこにどう売りこめば効果的か?
高級型の介護施設、個人、百貨店、介護用品売り場、病院、セレクトショップなど
この箸によってどんな問題が解決できるのか?
これまでの箸では使えなかったユーザーの問題←形状や機能、握力など
介護者の負担、使用者のプライドや満足感・精神面
キーワードが絞れてきた。
「デザイン」「高級感」「プレゼント・ギフト」「満足感」
これらのキーワードから、来場者の心を動かすブースのイメージを探っていこう。
今日はここまで
次回は箸factory宮bowとしてのブランドイメージについて再確認と再構築してみよう。
最後に「アップルのデザイン」という本を読んで心に残った文章を書き記しておく。
顧客とのあらゆる接点をデザインする。
商品の存在を知り、商品を買いに行き、実際につかって生活する。その全ての場面で消費者が得る一連の体験を丹念に作り込み、いかなる場面でも顧客を迷わせず、がっかりさせす、そしてそのうえで顧客の予想を超えるようなサプライズを用意する。
素人にもわかる範囲のセンスの良さにとどめる。