私は、これまでに様々な哲学や仏教・禅などの本を読んできた。今思えば、これまで読んだほとんどは、その類なのかもしれない。意外かもしれないが、四十年生きてきて文豪と呼ばれる小説の作品はほとんど読んだ記憶はない。

それよりも、本を書かれた作家の生き様を垣間見れるような本が個人的には好きなのだろう。それは、ものを生み出す仕事をしていることが大きな要因を占めていると考えられる。「美」や「デザイン」を求めていくと、宗教や哲学の思想や観念、さらには原始的な世界の自然観や無意識の世界へ最終的に誘われていくような気がする。

その理由として、作家がどんなことを考え、その結果どんな信念を持ち、どんな世界を求めたのか。そんなことを感じられる本と出会った時に心から揺さぶれる。

私は、とても感化されやすい。しかし、その熱い想いは、すぐに次の興味に取って変わられる。

しかし、今回読んだ、中村天風さんの本は、考え方、思想などは、古来の大和魂を踏襲しながらも、今の時代にも受け入れられる思想なのかもしれない。

そんな古来の中村天風の哲学が今、私を洗脳している考え方である。

この出会いは、最近興味を持ち始めた瞑想やマインドフルネスの本の中にあった。瞑想といっても、様々な実践方法があり、自分にはどの方法が合っているのか、確信が得られず、何冊か手にとってみたが、その実践方法は決めかねていた。無作為に読んでいた本の中に中村天風「心身統一法」という一文が書かれていた。この本を書いた著者は、

この「心身統一法」は自分には合わなかったと紹介していたが、どんなものか気になり

調べてみたのが始まりだった。

どんな瞑想法か知りたかったが、まずは中村天風という人を知らなければいけないと思い、中村天風が書いた本「運命を拓くー天風瞑想録」講談社と出会うことになった。

読み進めば進むほど、その哲学の世界に引き込まれていく。もはや瞑想法を見つけるという本来の目的を忘れて、この哲学を実践し我がものにしたいという想いが強くなってきた。行き着く先に見えてくる世界、そこから生まれてくる作品がどんなものなのか見てみたくなった。

私なりに、この本の感想文を書き記し、これからの私の生きていくうえでの、実践すべき事柄をまとめてみようと思う。

本文を一部抜粋して紹介する。

しかし、一部を抜粋しても、天風哲学を順を追って理解していかないと内容を理解するのは難しいかもしれないが、理解が追いつかない場合は、この本を読んでみてほしい。

「いかなる場合にも、常に積極的な心構えを保持して、堂々と活きる。」

わかりやすくいえば、腕に自信のある船乗りは、静かな海より、荒波を乗り切る航海の方が、張り合いがあるという。これと同じく、病や苦難から逃げたり、避けたりせず、「矢でも鉄砲でも持ってこい」と苦しみ、悲しみに挑戦し乗り越えていき、自分の力でこれ打ち砕いていく気持ちなれ、というのが、天風哲学の真髄である。

病のためにすっかり天風の体が弱ったとき、インドで出会ったヨーガの先生との会話

ヨーガの先生「お前は、世界一の幸せ者だなあ」

天風「その意味がわかりません」

ヨーガ先生「おい、よく考えろ、もっと奥を。苦しい病に虐げれながらも死なずに生きているじゃないか。その生きているという荘厳な事実を、なぜ本当に幸せだと思わないのだ。苦しいとか、情けないとか思えるのも、生きていればこそではないか。生きているのは、造物主がまだ殺す意思がないから、守ってくだされているのだ。それを幸せと思わないのか。お前は罰当たりだ」

「人間の背後には、人間が何を欲するにも、また何を人知れず思うにも、その一切を現実の形として現そうと待ち構えている宇宙霊が控えている」 ※宇宙霊=私なりの解釈は、この世界のすべてを支配している宇宙エネルギー。

要約するなら、心で思ったことは、宇宙エネルギーによって、現実世界にそのまま瞬時に影響を及ぼす。それが、良い想いであれ、悪い想いであれ、人間の心のあり方が、結局人生を支配する法則なのである。

全ては自分の捉え方次第で、良くも悪くもそこから先は決定される。

ここからは禅問答になるかもしれない。

この本を読んで、生まれた意味、生きる意味を考えさせられた。

なぜ、人は生きるのか。

それは、生きる意味を見つけるため。

(さらに言えば、人を導くため。私はまだこの領域には達していない。)

そして、幸せになるため。

宇宙の真理を自分なりの方法で見つけだし、確認し、確信して実行することで、自分を含め周りの人を幸せに導くため(このクラスは、伝道者レベル)

私は、まだ探求者であり導くようなものではない。目下修行の身である。

その真理とやらは、足元にあり、目の前にあり、この瞬間にあるらしい・・・

「我々の肉体、精神、人生におけるすべて事柄は、心の運用いかんによって決定する。」

「人間の心で行う思考は、人生の一切を創る。」

「心の思考が人生を創る」

「感覚、思考をすべて受入れ、迷いなく一体化した時に、それは神の創造物となる。」

「相手と話をする時も前向きな言葉で導く。」

「言葉は人生を左右する力がある。積極的な「言葉」を使い、生き方を変える。」

「怒ったり、悲しんだり、悶えたり、迷ったり、苦しんだり、なんでも取り込んでしまうと、終始くだらない宿命を引き寄せてしまうことになる。」

「すべてのことを喜び、すべてのことに感謝して生きる。」

「病気になっても、不運になっても感謝する。それは、神がもっと生かしてやりたいと思うからこそ、病をくだされる。今の心の持ち方や生き方をしているから病になる。その人生を改めるよう教えてくれていると思う。まず、第一に生きていることに感謝しよう。」

「今日一日、怒らず、怖れず、悲しまずを実行したかどうか。

正直、親切、愉快に人生の責務を果たしたか。」寝る前に確認する。

朝、目が覚めたら「今日一日、この笑顔を壊すまい」と笑う。

「自分に起こる全ては、ありがたく頂戴しよう。」

中村天風の哲学は、信念が強すぎて受け入れにくい人も多いだろう。しかし、私が探究し、経験や思考から組み立ててきた真理と近しい部分もある。天風哲学を理解実践することで自分なりの真理(宇宙の法則)を見つかりそうな予感がしているもの事実である。

「どんなことが目の前に起っても、それらすべては自分を成長させるために起こっている。」

そんな気持ちで、ものごとを捉えられると、今より少し気持ちが楽になるかもしれない。

ひとことで言えば、一言で言うのは難しいが、

「自分に起こる全てを前向きに捉える!」

それがたとえ、余命数ヶ月と宣告されたとしても…

「死を宣告されても、今は生きている。」

それは、宣告されて再認識するのではなく、今の生き方を現時点で再確認し、

私は、これまでに様々な哲学や仏教・禅などの本を読んできた。今思えば、これまで読んだほとんどは、その類なのかもしれない。意外かもしれないが、四十年生きてきて文豪と呼ばれる小説の作品はほとんど読んだ記憶はない。

それよりも、本を書かれた作家の生き様を垣間見れるような本が個人的には好きなのだろう。それは、ものを生み出す仕事をしていることが大きな要因を占めていると考えられる。「美」や「デザイン」を求めていくと、宗教や哲学の思想や観念、さらには原始的な世界の自然観や無意識の世界へ最終的に誘われていくような気がする。

その理由として、作家がどんなことを考え、その結果どんな信念を持ち、どんな世界を求めたのか。そんなことを感じられる本と出会った時に心から揺さぶれる。

私は、とても感化されやすい。しかし、その熱い想いは、すぐに次の興味に取って変わられる。

しかし、今回読んだ、中村天風さんの本は、考え方、思想などは、古来の大和魂を踏襲しながらも、今の時代にも受け入れられる思想なのかもしれない。

そんな古来の中村天風の哲学が今、私を洗脳している考え方である。

この出会いは、最近興味を持ち始めた瞑想やマインドフルネスの本の中にあった。瞑想といっても、様々な実践方法があり、自分にはどの方法が合っているのか、確信が得られず、何冊か手にとってみたが、その実践方法は決めかねていた。無作為に読んでいた本の中に中村天風「心身統一法」という一文が書かれていた。この本を書いた著者は、

この「心身統一法」は自分には合わなかったと紹介していたが、どんなものか気になり

調べてみたのが始まりだった。

どんな瞑想法か知りたかったが、まずは中村天風という人を知らなければいけないと思い、中村天風が書いた本「運命を拓くー天風瞑想録」講談社と出会うことになった。

読み進めば進むほど、その哲学の世界に引き込まれていく。もはや瞑想法を見つけるという本来の目的を忘れて、この哲学を実践し我がものにしたいという想いが強くなってきた。行き着く先に見えてくる世界、そこから生まれてくる作品がどんなものなのか見てみたくなった。

私なりに、この本の感想文を書き記し、これからの私の生きていくうえでの、実践すべき事柄をまとめてみようと思う。

本文を一部抜粋して紹介する。

しかし、一部を抜粋しても、天風哲学を順を追って理解していかないと内容を理解するのは難しいかもしれないが、理解が追いつかない場合は、この本を読んでみてほしい。

「いかなる場合にも、常に積極的な心構えを保持して、堂々と活きる。」

わかりやすくいえば、腕に自信のある船乗りは、静かな海より、荒波を乗り切る航海の方が、張り合いがあるという。これと同じく、病や苦難から逃げたり、避けたりせず、「矢でも鉄砲でも持ってこい」と苦しみ、悲しみに挑戦し乗り越えていき、自分の力でこれ打ち砕いていく気持ちなれ、というのが、天風哲学の真髄である。

病のためにすっかり天風の体が弱ったとき、インドで出会ったヨーガの先生との会話

ヨーガの先生「お前は、世界一の幸せ者だなあ」

天風「その意味がわかりません」

ヨーガ先生「おい、よく考えろ、もっと奥を。苦しい病に虐げれながらも死なずに生きているじゃないか。その生きているという荘厳な事実を、なぜ本当に幸せだと思わないのだ。苦しいとか、情けないとか思えるのも、生きていればこそではないか。生きているのは、造物主がまだ殺す意思がないから、守ってくだされているのだ。それを幸せと思わないのか。お前は罰当たりだ」

「人間の背後には、人間が何を欲するにも、また何を人知れず思うにも、その一切を現実の形として現そうと待ち構えている宇宙霊が控えている」 ※宇宙霊=私なりの解釈は、この世界のすべてを支配している宇宙エネルギー。

要約するなら、心で思ったことは、宇宙エネルギーによって、現実世界にそのまま瞬時に影響を及ぼす。それが、良い想いであれ、悪い想いであれ、人間の心のあり方が、結局人生を支配する法則なのである。

全ては自分の捉え方次第で、良くも悪くもそこから先は決定される。

ここからは禅問答になるかもしれない。

この本を読んで、生まれた意味、生きる意味を考えさせられた。

なぜ、人は生きるのか。

それは、生きる意味を見つけるため。

(さらに言えば、人を導くため。私はまだこの領域には達していない。)

そして、幸せになるため。

宇宙の真理を自分なりの方法で見つけだし、確認し、確信して実行することで、自分を含め周りの人を幸せに導くため(このクラスは、伝道者レベル)

私は、まだ探求者であり導くようなものではない。目下修行の身である。

その真理とやらは、足元にあり、目の前にあり、この瞬間にあるらしい・・・

「我々の肉体、精神、人生におけるすべて事柄は、心の運用いかんによって決定する。」

「人間の心で行う思考は、人生の一切を創る。」

「心の思考が人生を創る」

「感覚、思考をすべて受入れ、迷いなく一体化した時に、それは神の創造物となる。」

「相手と話をする時も前向きな言葉で導く。」

「言葉は人生を左右する力がある。積極的な「言葉」を使い、生き方を変える。」

「怒ったり、悲しんだり、悶えたり、迷ったり、苦しんだり、なんでも取り込んでしまうと、終始くだらない宿命を引き寄せてしまうことになる。」

「すべてのことを喜び、すべてのことに感謝して生きる。」

「病気になっても、不運になっても感謝する。それは、神がもっと生かしてやりたいと思うからこそ、病をくだされる。今の心の持ち方や生き方をしているから病になる。その人生を改めるよう教えてくれていると思う。まず、第一に生きていることに感謝しよう。」

「今日一日、怒らず、怖れず、悲しまずを実行したかどうか。

正直、親切、愉快に人生の責務を果たしたか。」寝る前に確認する。

朝、目が覚めたら「今日一日、この笑顔を壊すまい」と笑う。

「自分に起こる全ては、ありがたく頂戴しよう。」

中村天風の哲学は、信念が強すぎて受け入れにくい人も多いだろう。しかし、私が探究し、経験や思考から組み立ててきた真理と近しい部分もある。天風哲学を理解実践することで自分なりの真理(宇宙の法則)を見つかりそうな予感がしているもの事実である。

「どんなことが目の前に起っても、それらすべては自分を成長させるために起こっている。」

そんな気持ちで、ものごとを捉えられると、今より少し気持ちが楽になるかもしれない。

ひとことで言えば、一言で言うのは難しいが、

「自分に起こる全てを前向きに捉える!」

それがたとえ、余命数ヶ月と宣告されたとしても…

「死を宣告されても、今は生きている。」

それは、宣告されて再認識するのではなく、今の生き方を現時点で再確認し、

現状を受け入れ、そこから今、そして未来へと、次につなげるための自分にできることを(自分にしかできないこと)、形式だけでなく、その奥に隠れれている深い意味にも想像を働かせながら、理解し次の世代に伝えていきたい。

現状を受け入れ、そこから今、そして未来へと、次につなげるための自分にできることを(自分にしかできないこと)、形式だけでなく、その奥に隠れれている深い意味にも想像を働かせながら、理解し次の世代に伝えていきたい。

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